80年代前半の低迷とその理由について

2021年02月14日

今回は、80年代に入り、なぜハートは低迷したのか、その理由について語って行きたいと思います。

①ロジャー・フィッシャー脱退の影響

ロジャー・フィッシャーがいたころは、かれが音楽やアルバムのコンセプトを考え、「ドリーム・ボート・アニー」、「リトル・クイーン」、「ドッグ・アンド・バタフライ」などの、オリジナリティのある名作を作り上げていった。
しかし、ロジャー脱退後の作品は精彩を欠いてしまいました。
また、その後のスティーブとマイクの脱退も、ロジャーが脱退が影響していると思います。

②80年代の流れに対応できなかった。

80年代に入ると、ニューウエイブの影響を受けたニュー・ロマンティックスなどの音楽が、主流となってきました。
そこで、70年代ハードロックを基幹とするハートの音楽は古くなってきたということでしょう。

また、80年代に入ると、ライバルとなりような女性中心バンドや女性だけのバンドが続々とデビューしてきました。
1980年の「ベベ・レ・ストレンジ」のミュージック・ライフ誌でのレビューで、
*女性中心バンドや女性だけのバンドがそれほど珍しくなくなった今、女の子がやっているバンドということだけで、注目される時代は終わった。
ハートなりの新機軸をださないと、これから厳しいだろう。*
というミュージック・ライフ誌としては、かなり厳しいコメントがあったのが、いまでも印象に残っています。